2009年03月11日

診療圏調査の雑学3の補足

前回書いた、診療圏調査の1内容である「聞き取り調査」についてもう少し具体的に書いたらとT院長から指摘がありました(^_^;)確かに少し抽象的です。そこで、今日は、今まであまり触れていなかった、聞き取り調査について具体的に書きます(面白いことも少し書きます)。

聞き取り調査は、はっきり言って大変です。見知らぬ人やお宅を訪ね、色々なことを聞き取るからです。しかし、コレをやらないとその診療圏の実情(患者さんや住民の意識や嗜好、ニーズ等)が読めず、その診療圏の良否の判断が困難だからです。ですから、手間でもやるのです。コレをやると判断に自信がもてるようになります。

聞き取り調査は、まず、歩いている人を掴まえて、身分を名乗り聞き取りの目的をできるだけ正確に伝えます。ただ、相手により目的をぼかして聞くときもあります。できるだけ的確な答えを得る為です。格好は、スーツを着てネクタイを締め、手にはノートとペンを持ち場合により名刺を出します。第一印象を良くするためです。

私は、できるだけ中年以上の女性を掴まえるようにしています。色々話してくれるからです。おばちゃんは「動く放送局です」(^_^;)。こちらの印象を良くするため、身なりを整え、言葉使いも明るく丁寧にするのです。そうすると色々話してくれます。

あるときなど話が弾んで、立ち話で30分ぐらい話したことがあります。相手は、50歳後半のおばちゃんでした。ちなみにその当時私は、40歳半ばでした。

そのときは、お互いが話に乗り、身の上話までしました。私の田舎と相手の田舎が近かったせいです。余分な話が大半でしたが、近くの競合医院の面白い話が聞けました(院長のスキャンダラスな話題でした。なんとこの女性は、その医院の患者さんでした(ーー;))。このことで診療圏内の競合は、いろいろ問題ありで、それ程大したことはないと、評価しました。

また、こんなこともありました。60歳半ばのおばちゃんと話したときは、競合医院全部のいい面悪い面を具体的に教えてくれました。かなりの情報量でした。何でそんなに情報通かと聞いたら、なんと地元で雑貨屋さんをやっていたのです。詳しいわけです。「A先生は、患者さんに『口が悪い先生』と評判、B先生は『そっけなく、少し冷たいところがある』と評価、C先生は『言葉が足りないが丁寧だ』」等々」。色々な評価を聞かせてくれました。本当かと思い他のおばさん数人に確認をしましたが、大枠当たっていました。(詳しい話を聞き出すためには、話術も訓練する必要があります。ただ工夫なく質問するだけではダメなのです。)

人の評価に関することは、1人だけの話ではダメです。複数人から同じ事を聞いて、裏をとる必要があります。それは忘れてはいません。複数の人から同じ事を聞くと、本当に色々なことが見えてきます。住民の生の声はその点で有益です。聞き取り調査での注意点を踏まえて、緻密な聞き取りをすれば、診療圏調査は十分なものになります。これは私の経験です。




posted by ハル at 11:59| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 診療圏調査(市場調査)について | 更新情報をチェックする
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