2010年03月01日

開業の動機について(1)

ハルです、こんにちは。

今日から数回にわけて開業の動機を紹介します。今まで先生方の開業を、100件以上応援して来ました。その点を紹介することは、これから開業する先生達に何かしらお役に立つのではないかと思います。

開業の動機には学ぶべきことが多いです。開業を目指している先生方はぜひ、ご参考にしてください。

A先生(内科、消化器科)は、都内で41歳の時に開業しました。現在開業10年目です。開業1年目は、それほど来院数は多くありませんでしたが(1日25〜30人)、徐々に増え、3年目で1日60人前半、5年目で70人を超えました。現在も1日60人〜80人は来院数があります。
まずまず順調に開業が推移しましたが、途中色々なことがありました。結果として、開業2年目で、開業当初のスタッフがすべて代わりました。何が原因だったかというと、コミュニケーション不足だったようです。スタッフに思うように思いが伝わらず、怒鳴ったことも度々あったそうです。特に受付事務のスタッフに中々恵まれず、本当に開業3年間は苦労したそうです。「閉院しようか」と思ったことも数回あると笑って話していました。
ある一人のスタッフ(受付事務)には本当に悩まされたそうです。開業して3年目のことだったようです。その彼女は、労働基準監督所に院長の労務管理上の不備をたれ込んだり、彼女の知り合いの社会保険労務士から脅迫まがいの話をされたり、一種のクレイマーになったようなのです。そのため一時期はノイローゼになりそうだったそうです。しかし、それを救ったのは、患者さん達でした。
A先生が開業を志したきっかけは、その地域に根ざした町医者に徹し、地域住民の健康管理者的な立場に立とうと考えたからです。健康管理の専門家として色々な相談に乗り住民の健康を支えていこうと考えたようです。できるだけ問診に力を入れ患者さんとの会話を大事にしたそうです。コミュニケーション関係の本を数十冊読んだといっていました。診療時間中は、一人の患者さんにそれほど多くの時間は避けないので、診療後にも気になる患者さんには電話で話をしたそうです。とにかく会話を重視したようです。そして、補助的に各種の小道具(手作り院内チラシ、院内ポスター、健康教室等)を使い効率的な会話を目指したそうです。
その姿勢は徐々に伝わり、患者さん達の信頼が大きくなり感謝の声が出てき始めたとのことでした。やはり感謝の声を聴くとうれしく、その声を無駄にできないと思ったようです。患者さんの中にも鋭い人がいてクレマー化したスタッフとの関係を見抜き、上手い助言を与えてくれ、元気づけてくれたそうです。
自分を信頼してくれる患者さんが多くいる、このことはA先生がめざした「町医者になる」ということの現れです。少し大げさですが、一つの理想の医療を実践していることです。A先生は、十分開業の目的は果たしているといえます。医院の経営者としていろいろな問題を抱えていると思いますが、開業の目的を実現しているのですから喜びだと考えます。A先生も話の最後には、「やはり開業して良かった」といっています。A先生のこの言葉の意味は良くわかります。
posted by ハル at 22:41| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 開業準備全般について | 更新情報をチェックする
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