2006年07月18日

開業準備で大事なことは(パート1)基本構想を固める事

こんにちは、ハルです。

皆様、この連休は、少しは休めましたか。私は、公私ともいろいろな仕事を持っているので、連休といっても休みなしです。それで不満はありません。コンサルタント、経営者である以上、年中仕事をしています。それが楽しいのですから、大変結構だと思っています。ありがたいことだと考えています。

先生、もし開業するのであれば、私のように仕事が楽しくなるように環境を整えてください。仕事が楽しくなる環境とは、やはり医院クリニックとしては、患者さんがそこそこ来てくれること、経営が安定していることがまず必要です。

この「患者さんが来てくれる」、「経営が安定する」という点を実現するためには、当然開業した後の努力が大事ですが、開業準備での努力も大事です。

そこで、開業準備中の努力が効果を持つために、開業準備で特に大事な点(@基本構想を固める、A開業場所の厳選、B診療圏調査をする、C事業計画書を作る)を何回かにわたって書きます。

初回は、「基本構想を固めること」について、書きます。開業コンサルタントの中にもこの点の認識が甘い方がいます。実は、以前私もその一人でした。

しかし、あるケースをきっかけにその認識を改めました。そのケースとは、

多摩市で開業しているTクリニックの開業コンサルティングでした。

Tクリニックは、現在医療法人化し分院を5つ持ち、株式会社(人材派遣業が主業務)も持っています。理事長のT先生は、現在50歳、今でも毎日外来診療、往診とこなしています。なんと日曜日も出ています(Tクリニックは、ほぼ年中無休)。

こんなT先生の開業のコンサルティングをしたのは、今から12年以上前でした。その当時T先生は、三井記念病院の消化器科に勤務し、夜も遅くまで病院にいました。T先生から、開業準備を手伝ってくれといわれ、私は開業場所探しから始まり開院まで、ほぼすべての開業準備をコンサルティングしました。同じ年齢と言う事もあり、気が合い、先生の引越し先の手配までしました(更に、お手伝いさんのお家まで探しました)。本当に開業準備に伴う色々なことをコンサルティングしました。

今考えると、それぞれのコンサルティングの中身は稚拙だったと思います。今なら数段レベルの高い開業準備をコンサルトしているでしょう。しかし、あの当時私は、コンサルティング歴3年ぐらいですから、いわゆる「ひよっこ」でした。T先生も開業は初めてなので、2人で悩みながら準備を進めていたのです。

その結果か、開業初日の来院患者数は、なんと3人でした。今でもこのことは語り草です(私はこれを聞くと冷や汗が出ます。(^_^;)m(__)mこんな心境です)。その後も数ヶ月は来院患者数が伸びず、T先生はご苦労しました。

私は、力がなかったせいか、開業後のコンサルティングは、中身が無かったと今は反省しています。しかし、半年後から来院患者数は伸び、1年後には1日60人を超えていました。その後も順調に患者数は増え、2年目には100人を超える日も出てきました。3年目を過ぎたあたりから、在宅医療にも手を広げ、今では多摩ニュータウンを中心にその周辺までも診療圏に持っています。現在、分院が5つにもなり、今後も業務拡大を目指しているようです。

私は正直ここまで大きくなるとは考えていませんでした。確かに、T先生は賢く情熱家そしてタフマンです。しかし、開業前後はそんな経営者の面は見えませんでした。

今から数年前T先生と話したとき、ここまでTクリニックが発展した理由が判りました。それは、開業前から自分の仕事やクリニックの展開構想を温めていたのです。当初は、漠然としたもの(「町医者としての質の高い機能、体制を整える」という構想)だったでしょうが、それを徐々に精密かつ具体的なものに練り上げ、実行していったようなのです。

これなのです。開業準備には「基本構想が大事」という理由が。最初は、漠然とした構想でいいのです。徐々にそれを精密化具体化し、日々の診療や経営活動に落とし込めばいいのです。私は、このT先生の展開を見て、本当に「基本構想が大事」と言うのです。開業する先生方、この点をお忘れなく。



posted by ハル at 10:11| 東京 ☔| Comment(0) | 開業準備全般について | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。