2006年07月22日

開業準備で大事なことは(パート2)開業場所選定だ

ハルです。こんにちは。

1日空きましたが、「開業準備で大事なこと」の続きを書きます。

こんな経験をしたことがあります。T先生(47歳、脳神経外科専門)は、現在埼玉県の三芳町で4年前に開業(脳神経外科、内科、)しました。現在は大繁盛クリニックで、多いときの来院患者数は80人を超えることがあります。脳神経外科のクリニックでは、かなり繁盛している方でしょう。私もここまで短期間で繁盛するとは、正直思っていませんでした(先生ごめんなさい。コンサルタントの私が言う言葉ではないですね。m(__)m)

ここまでの道程は苦難の連続でした。実は先生が初めて開業したのは、東京都千代田区内だったのです。医療ビルの5階で開業しました。周囲はビジネス街で定住人口(夜間人口)は少なかったのですが、昼間人口はかなり多く、そこを狙ったそうですが、結果は開業1年目で1日平均40人ぐらいだったそうです(この数字は決して悪くないと思いますが、先生は納得できなかったようです。特に脳神経外科の患者さんが少なかったのが不満だったようです)。

このままでは駄目だと考え、転機を求めて私に相談してきました。私は、T先生のクリニックの経営状態はそれ程悪くないので、「集患に梃入れしては」と提案しました。しかし、先生はそこでの開業継続に希望を持っていないようでした。そうなると、そこでの開業継続は、何かと無理が出てきます。

そこで、移転という目標に焦点を絞り、場所探しをはじめました。運良く先生は、現在の開業場所から2駅離れたところにある病院で、週一のアルバイトをしていたので、開業の立ち上がりの良さを狙い、その周辺で開業場所探しを始めました。

3ヶ月ぐらい探し回り、3つの良さそうな物件を見つけました。1つは、そのアルバイト先の病院から余り離れていない物件でした。バイト先の受け持ち患者さんも来易く、周囲に内科と脳神経外科の競合もなかったので、借りる交渉をしたのですが、内装費がかなりかかりそうなのでやむなく止めました。2つ目は、駅近くの物件でしたが、内科の競合が9軒あり、1院あたりの内科の推定患者数が40人を切ったので、そこもパスしました。

私は、T先生の専門が脳神経外科であり、内科は2次的な科目なので、脳神経外科の患者さんを広く集めるのには駅前立地がいいと提案しました。しかし、先生は内科の患者さんも大事だからというので(その意味は、収益上と診療方針上の2面から検討した結果です)、そこもあきらめました。

このことは、先生の経営方針の確かさと判断の的確さを表すものです。今考えると。確かに、現在の場所でも開業1年目は、内科の患者さんが来院の主流でした(1日平均40人ぐらい)。脳神経外科の患者さんは、全体の2〜3割ぐらいでした。この点は、内科の患者さんも来ていたので、それでどうにかクリニックの維持費は賄えました。もし、駅前の物件を選択していたら、経営が維持できていたか疑問です。

T先生の場合は、脳神経外科の競合が診療所間では、広い範囲で数が少なかったので選定のポイントになりました。そのことが、現在の繁盛につながっていると考えています。

場所選定の重要性を示す例は、かなりあります。前回紹介したTクリニックのT先生は、断言しています。「開業の成功は、場所で決まる」と。T先生は、現在分院展開をしていますが、以前にもまして場所選定を厳重にしています。初めて開業する先生は、尚更慎重になるべきでしょう。

開業場所選定の重要性は、また機会改めて触れます。





posted by ハル at 20:47| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 開業準備全般について | 更新情報をチェックする
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