2013年01月09日

統合医療について2(統合医療の考え方活かし方より)

統合医療についての2回目です。


(前回と同じく「統合医療の考え方活かし方」小池弘人著より抜粋)
統合医療のはじまりは? 
統合医療を統合医療たらしめている、その中心はなんといっても代替医療です。そしてその代替医療の中心を占めているのは、世界各国に存在する伝統医療といっても過言ではないでしょう。現在の実にさまざまな代替医療の隆盛を眺めていると、世界の歴史ある伝統医療が一瞬かすんで見えることがあるかもしれませんが、実際、発展途上国も含めた現実の医療制度を見るとき、むしろ伝統医療こそが医療の中心であると認識せざるを得ない状況なのです。
 また、我々が科学的であると考えている現代医療に関しては、実質上、その歴史は近代科学革命以降に限定されているといわざるをえません。つまり、医学史を彩るそのほとんどが、現代医療以外のもの、といっても過言ではないのです。こうした論理でいうと、むしろ統合医療的な医学史のほうが、現代医療よりも長いといってもよいでしょう。しかし一方で、近代医学勃興時からつい最近に至るまで、その両者が敵対関係にあったのも事実です。局所的もしくは個人的には、統合された経験はあったかもしれませんが、歴史的には両者の間には大きな溝が存在していたのです。
 こうした流れの中で、代替医療の側が脚光を浴びる時流が現れます。1960年代半ばから始まる米国でのカウンターカルチャー(対抗文化)の出現です。この正統に対する対抗的な流れはその後、ヨーロッパ、オーストラリア、そして日本へも飛び火し、反体制的な思想体系として広がっていきます。こうして近代合理主義による科学的世界観への対抗として、代替医療が脚光を浴びるに至るわけです。「代替(Alternative)」という、いわば「とって替わる」という強いニュアンスの言葉が用いられるようになったのも、まさにこの時期の米国の事情と切り離せないのです。
 しかし、対抗的姿勢のみではさまざまな問題を生じることもしばしばです。こうした正統VS代替医療の構図の中で、明らかに誤った治療などが行われることも発生しました。その中で、代替医療のよさを実感しつつも、現代医療の利点も取り入れてバランスのよい医療を展開すべきではないか、というアイデアをもつ医師たちが現われました。アリゾナ大学教授のアンドルー・ワイル博士もそのひとりです。現代医療との対立的な構図ではなく、また妙な偏見をもつことなく正しく代替医療を評価しようとする、米国における統合医療への状流はこうして形成されてきました。こうして有名大学における、代替医療再評価、そして現代医療との統合された医療に向けた研究につながっていくのです。(以上抜粋終わり)



posted by ハル at 17:50| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | ハルの日常 | 更新情報をチェックする
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