昨日書いた「開業について考える」の続きです。昨日は、言葉が足りませんでした。ある先生から、「ハルさん、このことは少し詳しく書いたほうがいいよ。是非書いてよ」とのコメントがありました。そこで、数回に分けて「開業の是非」について書きます。
今日は、「開業の損得」(メリット・デメリット)について書きます。最初に、私の結論から言います。結論は、「開業した医院クリニックが繁盛すれば、年収は、勤務医の3倍〜5,6倍(3千万円〜5、6千万円《もう少し上の先生も数人居ます》)、休みも自由に設定でき《現実はそう取れはしませんが》、地域医療での住民との結びつき等ステイタスもかなり上になります」そして、心身共に疲れはしますが、公私ともに充実度はかなり高いといえます。ただ、その場合医院クリニックの診療サービス体制及び経営体制をしっかりしておかなければ、上に挙げた事柄は、メリットとしてでてきません。
反面、勤務医はどうかというと、経済面では開業医に負けるでしょう。しかし、大学や病院という組織の中で、大きな仕事や研究ができるという魅力は、開業医より大きいと思います。
つまり、仕事に何を自分は求めるかによって結論は違ってくると思います。ですから、一概にどちらがいいかという問いは、余り適切な問いではないと思うのです。
それより「医師としてどんな仕事をしたいか」が重要だと考えます。