「診療圏調査」は、医院、クリニックの開業準備作業の中でもっとも重要な作業です。その診療圏調査が、まだ開業する先生達に的確に理解されていないようです。そこで、何回かにわたり診療圏調査の重要なポイントをかいつまんで説明します。
診療圏調査では、@その物件(土地又は建物)の診療圏設定、A各種データ収集、、B現地調査、C推定外来数の算定、D競合の調査分析が重要になります。
ハルは、その中で特に@、B、そしてDを重視しています。まず、@ですが、大きな基準としては、都市部では、物件を中心に半径500m〜1kmの円内(内科系)、その他の科目は1km〜2km。都市近郊では、半径1km〜2km(内科系)、その他の科目は、1km〜3km。農山村では、2km〜5km(内科系)、その他の科目は、2km〜10km。
これは、あくまでも大きな基準です。ハルは、地図に町丁別の人口を書き込み、地形や河川の状況、交通網、道路状況等を見て、診療圏の設定をしています。それによりより実態に即した判断をしています。また、科目により、今まで経験を基にした設定をしています。
診療圏の設定は、総合的な判断ですが、原則は広く設定しないことです。
次回は、現地調査について書きます。