2020年04月01日

医業承継について(2)

今日は、前回に続き医業承継の類型について書きます。

(親族承継
親族、主として子が親の診療所(医院、クリニック)を引き継ぐ、最もポピュラーな承継方法。多くは、自分の子が後継者になることを念頭に医師を目指す場合が多く、流れとしてスムーズに運べるメリットがあります。自院の従業員や地域の患者、取引先からの理解も得やすいでしょう。
ただし、承継の対象が限られ、後継者と見込む子や親族が医師資格を得ない、勤務医となり引き継ぐ意思がない場合などのケースが多くなります。
また、後継者としての能力等の問題も起こりがちです。個人診療所の場合、院長の所有物である不動産や機器などが、急な相続が起こると、相続人との間で争いになることもあります。

(親族外承継)
診療所の役員や従業員から、院長の適任者を選び、後継者とする方法。医療法人の場合、理事長の交代という形で行われます。親族に後継者がいない場合、親族外の内部人材からの登用を検討することになります。承継を前提に、開業を検討する医師を雇用することもあります。
親族外承継の難しいところは、不動産や機器など高額の資産を含め、事業を譲り渡すことになることが多いため、承継者に資金力が必要となり、適任者を探すことがやや困難になります。

(M&A)
M&Aは、合併と買収のことを言います。企業ではおなじみですが、医療機関におけるM&Aは一般事業会社に比べ、まだまだマイナーです。しかし、最近は件数が増えています。
医院・クリニックの事業価値、資産価値を分析評価して、雇用の維持などの条件に応じてくれる売却先を見つけることには困難があり、時間がかかることもあります。


posted by ハル at 21:14| 東京 ☔| Comment(0) | 医業承継について | 更新情報をチェックする
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