ハルです、こんにちは。
今後、数回で診療圏調査について書きます。まずは、まとめ的な内容です。
診療圏調査は、知っている事と思いますが、その正確な理解は、意外にされていないのが現状です。そこで診療圏調査の意味をまとめます。この調査は、開業の成功・不成功を左右するといっても過言ではありません。ですから、是非この記事を読んで理解を深めてください。
診療所(医院、クリニック)を開業する場合、はたしてその場所(物件)で開業が成功する否かを分析する必要があります。その分析の基礎になるものが診療圏調査です。通常、商店の出店に際しては、マーケットリサーチ調査を実施して、どの地理的範囲まで自店の訴求力が及ぶか(商圏)を想定し、商圏内の世帯数、年齢構成といった諸要素に購買率を掛けて売上見込みを算出し、経営計画の根拠とするといった手順を踏みますが、診療圏調査も考え方の基本はそれと同じです。
人口構成、受療率、そして競合の内容を把握し、これらを要素に各種の分析をして、自院の推定患者数を出し、自院の事業計画を検討します。それにより、自院の開院後の経営的な分析ができます。診療所も会社や商店と同じ事業運営体ですから、この経営分析は基礎的な作業です。自院の経営状態はどうなるか、を事前に分析して開業の対策を練らないと開業は、失敗します。人口構成、競合は、比較的簡単に調べられます。受療率も厚生労働省のホームページで把握できます。
その他、診療圏の設定をし、その中で住民からの聞き取り調査をします。この2点が、診療圏調査では、重要です。