ハルです、こんにちは。
最近、診療圏調査の内容について、色々な業者さんと話すことが多いです。その中で気になるのが、パソコンのソフトで出す診療圏調査書です。私が正確に読めないのか、又知識がないのか、出された診療圏調査書の内容を的確に読み取れないのです。
例えば、人口ですが、診療圏の範囲を物件を中心に半径1km円形(1次診療圏)、半径2kmの円形(2次診療圏)の範囲で人口を出していますが、その正確度にやや疑問があります。私は、各物件でそれぞれ診療圏を設定します。そして、その中に入る町丁字別の人口を出して、それを基に開業する科目の受療率をその人口に掛け(5歳刻みの年齢別の人口にそれぞれの受療率を掛けます)、推定患者数を出します。しかし、パソコンソフトの診療圏調査は、診療圏の人口の出し方がやや雑なような気がします。
それ以上に、診療圏の設定が雑です。診療圏の選定は、その物件の周囲の状況を地図や現地調査で確認し、自然環境(河川、山や丘、地形等)、人工物(道路、鉄道、水路、橋、住宅や工場等)の状況を見て物件からの距離を勘案して(大都市では、500m〜1km、地方都市では1km〜2km、農村等では、2km〜5km)、経験則を踏まえ総合判断して診療圏の範囲を設定します。
しかし、パソコンソフトの診療圏調査は、単に物件からの距離を基準に人口を出しています。その人口も5年毎の国勢調査を基にしているので、場合により5年前の人口です。これはやや問題です。
兎も角、パソコンソフトによる診療圏調査は、1つの参考資料にして、過大な信用を持たない方が開業成功のために必要です。
2018年01月04日
2017年10月17日
診療圏調査の重要性
ハルです、こんにちは。
診療圏調査は、開業準備作業の中で、一番重要な作業です。この点は、色々な場面で言ってきました。理由は、開業の失敗を避けるためです。
確かに、一度の失敗は、大きな問題ではないでしょう。しかし、出来れば避けた方が良いです。失敗の経験も人生にとり良い経験ですが、負担が大きすぎると思います。まず、経済負担ですが、少ない場合でも5000万位、大きい場合は1億を超えます。そして、精神的負担があります。中高年での失敗の負い目は、大きいと思います。
人生色々な失敗があります。ハルは、失敗も人生を有意義に過ごすためには、大事だと思っています。ただ、簡単に避けることができる失敗は、避けた方がプラス面が多いです。適切な診療圏調査をすれば、開業で一、二番に多い失敗の「開業場所(物件)選定の不適切」を避けることができます。その意味で、診療圏調査は、真剣に検討して欲しいです。
診療圏調査は、開業準備作業の中で、一番重要な作業です。この点は、色々な場面で言ってきました。理由は、開業の失敗を避けるためです。
確かに、一度の失敗は、大きな問題ではないでしょう。しかし、出来れば避けた方が良いです。失敗の経験も人生にとり良い経験ですが、負担が大きすぎると思います。まず、経済負担ですが、少ない場合でも5000万位、大きい場合は1億を超えます。そして、精神的負担があります。中高年での失敗の負い目は、大きいと思います。
人生色々な失敗があります。ハルは、失敗も人生を有意義に過ごすためには、大事だと思っています。ただ、簡単に避けることができる失敗は、避けた方がプラス面が多いです。適切な診療圏調査をすれば、開業で一、二番に多い失敗の「開業場所(物件)選定の不適切」を避けることができます。その意味で、診療圏調査は、真剣に検討して欲しいです。
2017年03月08日
診療圏調査の再考B
ハルです、こんにちは。
今日は、診療圏調査の再考の最後です。B競合の調査について書きます。
競合とは、自院の競争相手のことです。通常は、自院の標榜する診療科目を標榜し診療している医療機関のことを言います。診療所(医院、クリニック)及び病院を言いますが、病院は、やや機能が違ってくるので、診療所を中心に考えます。この点は、自院の推定患者数の判断の時、考慮しますので大きな問題は無いです。
競合については、その内容及び住民の評価を慎重に判断します。まず、内容は、立地、規模、院長のプロヒィール、スタッフ、医療機器、開業年数等を各種の資料より判断します。私は、少なくとも一度は、その診療所を診療中に訪問し、その様子を見ます。これで色々なことがわかります。
また、住民の聞き取りも重視します。この聞取りでその競合の強さや特徴、将来性が推測できます。この聞き取り調査は、診療圏調査の中で非常に重要です。今度、聞き取り調査についてじっくり解説します。
競合の調査は、自院の競争相手の問題なので、やはり、緻密に調査し、開業してから問題が起きないようにしてください。
今日は、診療圏調査の再考の最後です。B競合の調査について書きます。
競合とは、自院の競争相手のことです。通常は、自院の標榜する診療科目を標榜し診療している医療機関のことを言います。診療所(医院、クリニック)及び病院を言いますが、病院は、やや機能が違ってくるので、診療所を中心に考えます。この点は、自院の推定患者数の判断の時、考慮しますので大きな問題は無いです。
競合については、その内容及び住民の評価を慎重に判断します。まず、内容は、立地、規模、院長のプロヒィール、スタッフ、医療機器、開業年数等を各種の資料より判断します。私は、少なくとも一度は、その診療所を診療中に訪問し、その様子を見ます。これで色々なことがわかります。
また、住民の聞き取りも重視します。この聞取りでその競合の強さや特徴、将来性が推測できます。この聞き取り調査は、診療圏調査の中で非常に重要です。今度、聞き取り調査についてじっくり解説します。
競合の調査は、自院の競争相手の問題なので、やはり、緻密に調査し、開業してから問題が起きないようにしてください。
2017年03月07日
診療圏調査の再考A
ハルです、こんにちは。
前回に続き、診療圏調査について書きます。今回は、Bの現地調査について書きます。現地調査をしない診療圏調査がありますが、問題外です。診療圏調査は、単なる数字や図面及び文面の判断ではないのです。数字等のデータは、基礎データであって、やはり診療圏全体を現地に行って精査する必要があります。
私は、その点が必須作業だと考えています。現地に行けば、開業物件の状況が判り、色々な問題点が明確になり、そこでの開業の判断に正確且つ緻密さが出てきます。この点は、非常に重要です。開業の成功を左右します。
また、現地を見ることで、色々な動きが出てきます、集患対策や求人対策等です。それほど現地調査は、有益且つ不可欠なのです。
前回に続き、診療圏調査について書きます。今回は、Bの現地調査について書きます。現地調査をしない診療圏調査がありますが、問題外です。診療圏調査は、単なる数字や図面及び文面の判断ではないのです。数字等のデータは、基礎データであって、やはり診療圏全体を現地に行って精査する必要があります。
私は、その点が必須作業だと考えています。現地に行けば、開業物件の状況が判り、色々な問題点が明確になり、そこでの開業の判断に正確且つ緻密さが出てきます。この点は、非常に重要です。開業の成功を左右します。
また、現地を見ることで、色々な動きが出てきます、集患対策や求人対策等です。それほど現地調査は、有益且つ不可欠なのです。
2017年03月04日
2016年07月25日
診療圏調査の悪い例
ハルです、こんにちは。
先日、診療圏調査の実際例でちょっとひどすぎるケースを見ました。ある開業コンサルティング会社の診療圏調査書で、推定患者数を出す項目で1日の推定患者数を夜間人口を基にした推定患者数と昼間人口を基にした推定患者数を両者を足して、診療圏の1日の推定患者数としているのです。これを見て「嘘だろう!」と一瞬固まりました。
ちょっとひどすぎます。不注意だったらまだ許されますが、そのままで通しているようです。基本的な理論からして、夜間人口×受療率=1日の推定患者数は判ります。しかし、診療は通常日中行うのです。正確性を出すために、昼間人口×受療率=1日の推定患者数とするのが正確な理論化ではないでしょうか。
両者を足したらあまりにも不確定な数字が出てしまいます。それでおかしいと思わなかったのでしょうか?
先日、診療圏調査の実際例でちょっとひどすぎるケースを見ました。ある開業コンサルティング会社の診療圏調査書で、推定患者数を出す項目で1日の推定患者数を夜間人口を基にした推定患者数と昼間人口を基にした推定患者数を両者を足して、診療圏の1日の推定患者数としているのです。これを見て「嘘だろう!」と一瞬固まりました。
ちょっとひどすぎます。不注意だったらまだ許されますが、そのままで通しているようです。基本的な理論からして、夜間人口×受療率=1日の推定患者数は判ります。しかし、診療は通常日中行うのです。正確性を出すために、昼間人口×受療率=1日の推定患者数とするのが正確な理論化ではないでしょうか。
両者を足したらあまりにも不確定な数字が出てしまいます。それでおかしいと思わなかったのでしょうか?
2009年03月11日
診療圏調査の雑学3の補足
前回書いた、診療圏調査の1内容である「聞き取り調査」についてもう少し具体的に書いたらとT院長から指摘がありました(^_^;)確かに少し抽象的です。そこで、今日は、今まであまり触れていなかった、続きを読む
2009年03月09日
2009年03月06日
2009年03月04日
2009年03月01日
「診療圏調査について」の補足
ハルです。こんにちは。旧web拍手から、パチパチ拍手を頂きました(27日)。ありがとうございます。
最近、「診療圏調査」及び「診療圏分析」について詳しく書く必要があると感じています。理由は、意外に開業準備中の先生や院長先生方の多くが、その重要性や中身を十分に理解していないのでは?と判ったからです。
先生方、「診療圏調査」と言うのは、開業予定地の診療圏を調査し、報告レポートを提出してもらうだけだと思っていませんか?詳しいデータをもらっても、自分ではどう活用していいかわからないので、とりあえず簡易版の診療圏調査でいいよね?と考えているのではないでしょうか?
しかし、それは、違います。調査書の診療圏分析ももちろん致しますが、開業予定地も視察するのです。そして、先生と一緒に予定地へ同行してアドバイスもします。もちろん、無料から有料までいろいろな診療圏調査サービスの形がありますが、ハルが行う診療圏調査は上記の黒字の部分の診療圏調査です。
そこで私は、巷にある診療圏調査と診療圏分析を詳細に検討し、先生方の参考にしていただきたいと考えました。
今後随時(不定期)補足説明していきます。皆様のご意見もお寄せ下さい
最近、「診療圏調査」及び「診療圏分析」について詳しく書く必要があると感じています。理由は、意外に開業準備中の先生や院長先生方の多くが、その重要性や中身を十分に理解していないのでは?と判ったからです。
先生方、「診療圏調査」と言うのは、開業予定地の診療圏を調査し、報告レポートを提出してもらうだけだと思っていませんか?詳しいデータをもらっても、自分ではどう活用していいかわからないので、とりあえず簡易版の診療圏調査でいいよね?と考えているのではないでしょうか?
しかし、それは、違います。調査書の診療圏分析ももちろん致しますが、開業予定地も視察するのです。そして、先生と一緒に予定地へ同行してアドバイスもします。もちろん、無料から有料までいろいろな診療圏調査サービスの形がありますが、ハルが行う診療圏調査は上記の黒字の部分の診療圏調査です。
そこで私は、巷にある診療圏調査と診療圏分析を詳細に検討し、先生方の参考にしていただきたいと考えました。
今後随時(不定期)補足説明していきます。皆様のご意見もお寄せ下さい
2007年05月25日
診療圏調査の読み方講座(おまけ)
診療圏調査書の読み方について、更におまけ(気をつけなければいけない点)を書き足します。(23日拍手を頂いていました。ありがとうございます。)
続きを読む
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2007年05月12日
診療圏調査書の読み方講座5
前回でこの講座は一応終了しますが、最後に「聞き取り調査」について書きます。この点については、余り書きたくないのですが(企業秘密ですから)、業界の発展のために(^^ゞ、あえて書きます。
11日拍手を頂いていました。ありがとうございます。続きを読む
11日拍手を頂いていました。ありがとうございます。続きを読む
2007年05月10日
診療圏調査書の読み方講座4
今日は、「受療率」と「推定患者数」について書きます。続きを読む
2007年05月01日
診療圏調査書の読み方講座3
今日は、「競合調査」について書きます。続きを読む
2007年04月26日
2007年04月23日
診療圏調査書の読み方講座1
ハルです。4月8日・17・22日拍手を頂いていました。ありがとうございます。えらく間があいてしまいましたが、予告しました診療圏調査書についての読み方講座を開始します。 初回は、「診療圏」です。続きを読む
2007年04月08日
診療圏調査書の読み方
ハルです。4月2日拍手を頂いていました。ありがとうございます。
診療圏調査書の読み方講座を開設致します。
調査書を読み解くには、やはり診療圏調査用語を理解していなくてはなりません。そこで、この用語は押さえておかなくてはならないと言う単語を6つに絞り、これから解説していこうと思います。
その単語とは・・
@診療圏
A診療圏内人口
B競合調査
C推定患者数
D受療率
E聞き取り調査 の6項目です。
次回に続きます
診療圏調査書の読み方講座を開設致します。
調査書を読み解くには、やはり診療圏調査用語を理解していなくてはなりません。そこで、この用語は押さえておかなくてはならないと言う単語を6つに絞り、これから解説していこうと思います。
その単語とは・・
@診療圏
A診療圏内人口
B競合調査
C推定患者数
D受療率
E聞き取り調査 の6項目です。
次回に続きます
2007年03月08日
診療圏調査サンプル
ハルです。3月6日拍手を頂いていました。ありがとうございます。当社で出している「診療圏調査」のサンプル(一部抜粋)を挙げておきます。参考にして下さい。
診療圏調査については、近いうちに、かなり詳細に、「その重要性」、「内容」、そして、「調査書の読み方」について書きます。

診療圏調査の内容説明です。
診療圏調査とは、開業候補地の周辺にどのくらいの潜在患者が居て、そのうちどのくらいの人数が自院に来院する見込みがあるのか?を推定しシュミレーションするものです。開業後の集患・増患対策の基礎資料にもなります。

診療圏の評価の仕方について説明しています。

診療圏内の推定患者数の出し方を受療率表を使ってできるだけ正確に出しています。
診療圏調査については、近いうちに、かなり詳細に、「その重要性」、「内容」、そして、「調査書の読み方」について書きます。

診療圏調査の内容説明です。
診療圏調査とは、開業候補地の周辺にどのくらいの潜在患者が居て、そのうちどのくらいの人数が自院に来院する見込みがあるのか?を推定しシュミレーションするものです。開業後の集患・増患対策の基礎資料にもなります。

診療圏の評価の仕方について説明しています。

診療圏内の推定患者数の出し方を受療率表を使ってできるだけ正確に出しています。
2006年10月01日
診療圏調査(3)S先生のケース2
9月23・26・29・30日と拍手を頂いていました。ありがとうございます。
ちょっと数日間空きました。先日も書いた非常に良い医業承継物件(整形外科標榜)について、承継についての諾否を急いで出さなければならないので、私の独断で診療圏調査をしていました。結果は、続きを読む
ちょっと数日間空きました。先日も書いた非常に良い医業承継物件(整形外科標榜)について、承継についての諾否を急いで出さなければならないので、私の独断で診療圏調査をしていました。結果は、続きを読む
2006年09月26日
2006年09月25日
診療圏調査について(1)S先生のケース
ハルです、こんにちは。
連休は、ゆっくり休めましたか。私は、相変わらず仕事をしていました。紹介されたS先生と日曜日に会い、開業コンサルティングの説明をしました。S先生は、かなり繁盛していた整形外科のクリニックを承継するので、診療圏調査はいらないといっています。
しかし、それはコンサルタントとしては、疑問です。なぜかというと、続きを読む
連休は、ゆっくり休めましたか。私は、相変わらず仕事をしていました。紹介されたS先生と日曜日に会い、開業コンサルティングの説明をしました。S先生は、かなり繁盛していた整形外科のクリニックを承継するので、診療圏調査はいらないといっています。
しかし、それはコンサルタントとしては、疑問です。なぜかというと、続きを読む