ハルです、こんにちは。
今日は、医業承継について基礎知識を書きます。
開業には基本的にゼロから立ち上げる「
新規開業」と、既存のクリニックを承継して開業する「承
継開業」があります。
新規開業では、診療圏調査(市場調査)を行い、土地又はテナントを探し、建物の建築や内外装の施工、医療機器や諸設備類の導入、備品・什器購入、スタッフ採用、各種開業申請書等の提出、地域連携の構築、集患に向けた活動など、多くの準備をゼロから行い立ち上げる開業です。
一方、承継開業は既存の医院・クリニックを承継し、立地や施設設備、機器・備品、働いている従業員や通院患者を引き継いで、新たに経営を行うものです。
(
メリット)
1、開業準備の時間と労力の節約ができる
2,開業に伴う初期費用を抑えることができる(新規開業と比べ)
3,基本的に既存の患者を引き継ぐため、早期の黒字化、安定経営が見込める
4,収支の見通しが立てやすい
5,業務に慣れているスタッフがいるため、クリニック運営の問題発生が少ない
6,建築、内外装の設計や施工を省略できるため、検討事項が少ない。又、PR活動や 広告等が最小限で済む
7,前任者と共に地域の関係者(病院や連携多職種)や医師会への挨拶回りができ、地域内の関係が築きやすい
(
デメリット)
1,患者層や年齢層が偏っている場合(後期高齢者など)、新規開業と同等に集患に注力する必要がある
2,スタッフに気を使い業務オペレーションの変更等が難しい場合がある(特に電子カルテ等新システムの導入)
3,院長交代後もスタッフや患者の定着化を図る為に、数ヶ月は前院長と連携して引き継ぎ計画を実行する必要がある。
4,建物の老朽化問題がある場合、多額の修繕費用(または移転費)が掛かる
posted by ハル at 18:48| 東京 ☀|
Comment(0)
|
医業承継について
|